Quantcast
Channel: 暁庵の茶事クロスロード
Viewing all articles
Browse latest Browse all 904

八ヶ岳山荘・名残りの茶事・・・(1)

$
0
0

(天気にも恵まれ、八ヶ岳の雄峰に抱かれての茶事でした・・・)


2018年10月28日、N氏のお招きで八ヶ岳山荘・名残りの茶事へ出かけました。

昨年10月に続いて2度目のお招きですが、今年は10月25日にスウェーデンから来日した特別社中のOさん(お正客さま)、昨年用事で涙をのんだTさん、新しく入門されたKTさんが加わり、Kさん、Uさん、Fさん、暁庵の総勢7名になりました。
「全部で7名になるけれど四畳半の茶室に入れるかしら?」と私。
「先生、大丈夫ですよ。詰めて7名全員で入りましょう。私が詰でご亭主をお手伝いしますから・・・」と頼もしいFさん。



横浜駅7時51分発の「はまかいじ」へ、皆、浮き浮きと遠足気分で乗り込みます。
小淵沢駅で10時30分に合流するOさんTさんと待ち合わせ、タクシーで山荘へ向かいました。
(忘備録・・・その日の着物は紺地に菊などの花模様のある付け下げと金襴の帯、少し(だいぶ?)派手になってしまったけれどお気に入りのハレの一枚です。道中は防寒対策の雨コート(黒地に縞)で派手さを隠しました。いずれも母の形見の品で有難いです・・・)


   客迎えの紅葉の美しさに息を呑んで・・・

山荘に着くと、見事な紅葉が出迎えてくれました。
昨年より紅葉が進んでいて
「いつもはカラマツの黄葉が綺麗なのですが、今年は台風のせいで黄葉する前に葉が落ちてしまいました」とN氏。
広いリビングの待合に腰かけると、掛物と人待ち顔の根来塗の煙草盆が目に入ります。掛物は俳句、次のように書かれているそうです。

  山を見る
    ひとつ
   加へし
    齢もて
           九十一歳 風生




N氏コレクションの古染の八角火入、菱灰の灰形が美しく調えられて・・・



   山の空気が清々しいベランダ

腰掛待合はベランダ、
葉を落し始めた木々の黄葉を愛でながら、一同思わず深呼吸をしました。
気温が高めでしたので吹き抜ける清風が心地好く、マイナスイオンのシャワーをいっぱい浴びたベランダのひと時です。
古風な手あぶりが用意され、こちらは古伊万里の火入、ご亭主の気合をひしひしと感じます。


   腰掛待合(ベランダ)の煙草盆

躙り口が開き、蹲踞が清められ、ご亭主の迎え付けです。
この素晴らしい山荘のお茶事へ再びお招き頂き、社中一同無事にこの日を迎えられた喜びを感じながら、無言の挨拶を交わしました・・・。
お正客Oさん、次客暁庵、三客Kさん、四客Uさん、五客Tさん、六客KTさん、詰Fさんの順で席入りです。(つづく)


     八ヶ岳山荘・名残りの茶事・・・(2)へつづく


Viewing all articles
Browse latest Browse all 904

Latest Images

Trending Articles