Quantcast
Channel: 暁庵の茶事クロスロード
Viewing all articles
Browse latest Browse all 901

朝茶事(稽古茶事)を終えて

$
0
0
                               白いホタルブクロ (季節の花300)
7月20日、朝茶事(稽古茶事)をしました。

5月に茶道教室を開いた時から、稽古と並行して稽古茶事もできたら・・・と秘かに考えていました。
そのことを茶友Kさんに相談すると
我が家の茶室・汲古庵で、うちの社中と共同で稽古茶事をしたらどうかしら?
 料理方はSさんにお願いしてみましょうよ・・・」
と頼もしいお言葉が返ってきました。
・・・それで、風炉と炉の時期に1回ずつ、お役を交代して稽古茶事に取り組むことになり、第1回が朝茶事でした。

参加者の住まいが離れているため、席入は9時半です。
正客Fさんと詰Kさんと待ち合わせ汲古庵へ到着すると、庭に水がたっぷり打たれ、
キラキラと露を含んだ白いホタルブクロ、紅の水引、紫の桔梗などがお出迎えです。
関守石に案内されて玄関へ導かれ、冷房の効いた寄付で身支度をしました。

                      

さて、従来の茶事とは違い、暁庵は4人のお客様の客方指導を務めさせて頂きました。
亭主Hさんと半東T氏はK先生社中なので、K先生が亭主方指導です。
茶事の雰囲気を壊さないように予め朝茶事のレジュメをつくり、ご挨拶しました。

ご挨拶
お茶の稽古の大きな目的の一つに「茶事へお客様をお招きし、おもてなしすること」があります。
茶事をするには点前の習得をはじめ、道具組、客組、茶事の約束事、水屋など学ぶことだらけで、
茶事が敬遠されているのが現実かもしれません。
それではいつまでもお茶本来の愉しみ方や茶道の神髄を修得することができませんので、
先ずは楽しく茶事の経験を積み重ねて頂きたいと思いました。
志を同じくするK先生、料理方のSさまと協力して、このたび朝茶事をいたすことになりました。
私自身も初心に帰り、茶事を学び考える良い機会と楽しみにしております。
どうぞ宜しくお願い致します。             
                            暁庵 

指導要綱は省略し、朝茶事の流れだけ書いておきます。

寄付――待合――板木・白湯――腰掛――迎付――初座の席入(床:掛物、点前座)――主客挨拶――
初炭(風炉中拝見あり)――懐石――主菓子――中立(10~15分)――迎付(銅鑼?)――
後座の席入(床:花、点前座)――濃茶――つづき薄茶 ――主客挨拶(見送り)

                      

この日、亭主デビューを立派に果たされたHさん、おめでとうございます。
K先生社中の方ですが、長いお付き合いなので、落ち着いた所作や美しい点前を目のあたりにして我がことのように嬉しく、感無量でした(・・・涙)。
一生懸命のおもてなしはきっときっとお客様にも伝わったことでしょう。

4人のお客様が味わった懐石は、料理方Sさまが腕をふるってくださいました。
K先生、Sさま、ありがとうございました。
養之如春(これを養う春の如し)、ゆっくり楽しく、私たち自身も一生懸命養ってまいりましょうね。


         7月20日は  、土用の入り、海の日、日の出4時39分(東京)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 901

Trending Articles