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新年あけまして おめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
本年もよろしくお願いいたします
令和7年 元旦 暁庵
今年はどんな年になるのでしょうか?
先のことはわかりませんが、令和7年(2025年)念頭に思うことがあります。
昨年10月26日(土)に第28回「丘の上チャリティ茶会」へ出かけた折のことです。以下ブログより転載します。
席主の一人・高橋敏夫牧師から鋭い質問がお正客へありました。
「貴女は茶の湯を長く修練していますが、茶の湯に究極に求められているものは何だと思いますか?」
しばらく考えられてから「それは「茶の心」でしょうか」とお正客が答えると、
「「茶の心」も良いけれど、私は「ぬくもり」だと思いますよ」と。
正解はありませんが、茶の湯の有り様や心構えをいろいろ考えさせられる質問でした。
暁庵だったらなんと答えるのだろうか・・・と自問しました。
すぐに「人の縁(えにし)」だと思いました。
茶の湯を通して出会った、いろいろな「人の縁」が頭を駆け巡ります。
惜しげなく根気よくお教え導いてくださった先生方や先輩方、共に研鑽に励んでいる茶友たち、暁庵の茶道教室で稽古に励んでいる生徒さん、茶事や茶会で一期一会のご縁をいただいたお客様・・・どの出会いもかけがいのない、貴重な出会いです。まさに「五百生のお茶のご縁」でしょうか。
これぞ茶の湯に究極に求められているものであり、とても大事なものだと思っています。
もちろん「人の縁」は、良いことばかりではなく、辛いことや悲しいこともありましたが、そんな時はお茶の神様があえてそのようにしてくださったのだ・・・、反省や苦しい現状を乗り越える試練をくださったのだ・・・と思うことにしています。
今年も「人の縁」を大切にしながら、ゆっくりと茶の道を愉しく歩んでいけたら・・・と願っています。
令和7年もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。
(参考) 「五百生のお茶のご縁」より抜粋
「心に響く100の言葉」(特別保存版 PHPアーカイブス)で心に飛び込んできた言葉がありました。
仏教詩人・坂村真民(1909~2006)の座右の銘の仏語です。真民先生はツレの高校時代の恩師でもあります。
聞法因縁五百生(もんぽういんねんごひゃくしょう)
同席対面五百生(どうせきたいめんごひゃくしょう) 仏語
五百ぺん生まれ変わりした長い深い因縁のおかげで、今この尊い教えを聞くことができた。席を同じうし、顔を合わせることができた。なんとありがたいことであろうかという仏語であって、お茶でいう一期一会とまったく同じである。
わたしは、この言葉が好きで仏教が好きになったのであるが、人生というものは、このお言葉のように、深いえにしの不思議な出会いなのである。 坂村真民