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6月の花塾・・・「ファンアレンジ」

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         (6月24日に撮影・・・花塾にて)

    (「透かし百合」が咲き出しました・・・6月27日、我が家で撮影)  

 

6月24日は6月の花塾でした。

5月の花塾は車で四国遍路(3回目)へ出かけたのでお休みし、今回で5回目でした(前回)

6月は「ファンアレンジ」という生け方で、「ファン」は扇風機や扇を意味するそうです。

No.1「ラウンドアレンジ」に次ぐ、No.2「ファンアレンジ」は基本の1つですが、見栄えも好く、持ち運びもしやすいので、お勧めの生け方だそうです。

 

先生から大きな花束を受け取り、花を丁寧に分けながら水の入ったバケツへ入れました。

先生が花の名前を白版に書いていきます。次の7種類です。

〇 透かし百合(黄色の蕾) 3本

〇 薔薇(ピンク系) 5本

〇 デルフィニウム(ブルーの花、青い花はこの1種しかないそうです) 3本

〇 撫子(ダイアンサス・・カーネーションと撫子をかけ合わせたもの、ピンクと白) 3本

〇 ソケイ(木のもの、4月から秋口まで使う) 3本

〇 粟・・・ラインフラワー(穂先が若緑色)  10本

〇 ポリシャス(緑のもの、木と葉)   3本

ソケイ、粟、ポリシャスは初めて出会った花材(木や葉など)で、粟の若緑の穂が新鮮でした。夏なので緑色の木や葉の花材を使って春や秋と違った夏らしさを演出する・・・ということでしょうか。

6月なので今日の主役は「透かし百合」です。

花材の百合は、①透かし百合 ②鉄砲百合 ③オリエンタル の3つに大別されるそうです。①と②は匂いが無いが、③は山百合系で匂いがあるそうです。オリエンタルの中で有名なのが「カサブランカ」で、これは山百合の匂いを消したものだとか。生け花は室内に置くので匂いのきついものは使われないそうです。

さて、「透かし百合」ですが、昔は切り花にすると蕾のままで花が咲かなかったそうです。今の「透かし百合」はLAハイブリット(透かし百合と鉄砲百合をかけあわせたもの)で花が最後までしっかり咲くそうです。

先生のお話を伺っていると、花屋さんの自分が知っていると思っていた花たちが全く別の植物のように思われてきました・・・。

 

「ファンアレンジ」は向こう側(奥)から扇のようなイメージで均等に木や葉を生けていきます。

先ずはソケイの3本と、ソケイの間にポリシャス2本を前かがみにならないように扇状に生けます。

次に少しだけ低めにした粟をソケイとポリシャスの前と間に均等になるように生けていきます。

次は「透かし百合」、一番先に開きそうな蕾の向き(外より少し内側へ)を考えながら3本扇のように生けます。

咲いている薔薇は華やかで、やっぱり今回も主役です。真ん中に1本(低めに)、周りに4本を入れ、あとはデルフィニウムや撫子で隙間を配色よく生けていきます。今は薔薇が目立っていますが、「透かし百合」が咲き出すとどのように変化していくのかしら?・・・

今回もデルフィニウムのブルーがひと際美しく、撫子のピンクと白もかわいく、お互いを引き立て合っています。

最後にソケイやポリシャスの残り葉で花器の周りを覆うと出来上がりです。

今回もほとんどの花や葉を使いつくして完成しました。ふぅ~! \(^_^)/

 

 

わからないところは先生にお尋ねして、ご指導いただきながらなんとか生けています。

一番わからないところはオアシスを使った生け方の基本(花の切り方、挿し方、位置・・・)かもしれません??

今度勇気を出して、しっかりお尋ねしてみよう・・・と。

 

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