「薔薇の茶会」・・・終章「すべて世は事もなし」
(櫻井ファームでは薔薇の鉢植え、草花、サボテン、観葉植物を販売中です) (櫻井ファームの薔薇が咲いています・・・ 薔薇ノ木ニ 薔薇ノ花サク ナニゴトノ不思議ナケレド・・・) 「薔薇の茶会」が成功だったのか、やってよかったのかどうか、よくわかりませんが、私は意を決してやると決めたことを途中で投げ出すのが大嫌いな性格でした。...
View Article「転勤族 水無月の茶事」を終えて・・・(1)名水点
待合に掛けられた「滝 直下三千丈」 「御幣を付けた榊」を蹲の筧に・・・ (朝、雨模様で心配だったので席入りまで傘をさしておきました) のち 令和3年6月27日(日)、暁庵にて「転勤族 水無月の茶事」(正午の茶事)が行われました。 ご亭主は社中のM氏です。 お客さまは5名様、お正客Nさま、次客Yさま、三客Iさま、四客Aさま、詰N氏がお出ましくださいました。...
View Article「転勤族 水無月の茶事」・・・(2)花と後炭と会記
後入りの床の花(茶事後に撮影しました・・・) (つづき) 銅鑼が七つ打たれ、後座の席入りです。 中立の間に床の中釘に花が飾られました。 「花は苦手で困っています・・・」とお手上げ状態のM氏。 「とにかく花屋さんを時々覗いてみて、どんな茶花があるかチェックしてね」と私。 花屋さんで購入したという「桔梗、紅葉唐松草、利休草」が竹尺八に生けられ、とても好い雰囲気です。...
View Article「転勤族 水無月の茶事」を終えて・・・(3)懐石
(向付 コチ湯引き 水玉胡瓜 花穂紫蘇 梅醤油) (つづき) 当初、懐石は暁庵が担当するつもりでした。 しかし「薔薇の茶会」のあとに体調を崩したこともあり、懐石をお願いする方を探していました。 小梶由香さんは「薔薇の茶会」で初めてお会いした方で、EKさんの友人です。...
View Article2021年文月の教室だより・・・茶杓の銘
(大山は雨降山とも言い、雲がかかると雨になる) 久しぶりの教室だよりです。 雨続きの昨今ですが、水無月(6月)から文月(7月)にかけて3回も杜鵑(ホトトギス)の鳴き声を我が家で聞くことができ、とても感激しました。 一度は明け方のまどろみ中、後の2回は昼間の庭先で「キョッキョッキョキョキョ」って聞こえたような・・・。...
View Article私のサクラとトトロの大欅
満開の時の「私のサクラ」 (昨年の「私のサクラ」は早く満開になったけれど雪が降って・・・3月29日撮影) (雨の公園にて) 2021年6月の或る日のことです。 我家の前の公園に進入禁止の黄色いロープが設置されました。 「ウン??」最初は何のためかわからず台所の窓から眺めていましたが、...
View Article2021年文月の最後のお稽古・・・お茶と緊張感
「白雲抱幽石」・・・・大好きなお軸、明道和尚の御筆です 7月26日(月)から暁庵の裏千家茶道教室は夏休みに入りました。 その前に7月(文月)最後の稽古が2日続きました。 7月24日(土)午前にAさんが初炭(棚)と濃茶をお稽古しました。10月の初めての茶事に向けて、特に初炭手前を修練しなければ・・・と、一生懸命取り組んでいます。 (初炭手前のお稽古)...
View Article夏休みと緊急事態宣言
立秋は8月7日なので少しお早目ですが・・・ 木の間より漏り来る月のかげ見れば 心づくしの秋は来にけり 詠み人しらず(古今) わぁ~~イ!! ただいま夏休み中です。 (昨年開催された「ヨコハマトリエンナーレ2020」(7.17ー10.11横浜美術館)の展示作品)...
View Article夏の幻想・・・水点前のミニ茶会 (1)
(雨降りの公園にて・・・大きな水たまりが出来ました) オリンピックが終わると雨が1週間続きました。 その日も雨・・・郵便局の帰りに近くのYさん宅へ寄りました。 5月に亡くなられた音楽院さん(Yさんのご主人の戒名)にお線香を上げさせてもらい、久しぶりに茶談義が弾みました。 すると、隣の和室に長板と素敵なギヤマンの水指が置かれているのを発見! 「暑いのにお稽古をされているのね・・・・」...
View Article夏の幻想・・・水点前のミニ茶会 (2)
蛍草(露草、月草とも) 真夏の花、凌霄花(ノウゼンカツラ) (季節の花300 写真提供) (つづき) 「薄茶を一服差し上げます」 小堀遠州流は武家茶道なので帛紗は右に着けています。 千鳥茶巾2枚と茶筅(裏千家と反対で持つ手が下で向うに入れます)、茶杓を仕組んだ茶碗2碗が重ねられ、薄器と共に運び出されました。...
View Article鷺草が咲きました!
鷺草の初花です・・・・8月22日に記念撮影 鷺草の2輪目が咲きました・・・8月24日撮影 8月22日に鷺草が一輪咲きました。「バンザァーイ!!」 3月に姫路在住のSさまから贈られたあの鷺草です。 ずーっと日なたで育てていましたが、葉が少し日焼けして来たので、7月から直射日光を避けて半日陰の木の影に置いてあったのですが、暗い木陰に一羽の鷺が風に揺れているではありませんか!...
View Article長月の稽古が始まりました!
1ヶ月の夏休みが開けて、9月4日から稽古を再開しました。 久しぶりの稽古に備えて、いつもより念入り(?)に掃除をし、水指や茶碗を入れ変えてみたり、床のお軸とお花を思案したり、時間をかけて準備を楽しみました。 暑さと眩暈予防のため、冷房下で安静に過ごしていたので、頭も体もすっかり退化していました。とても良いウォーミングアップになりました。...
View Articleめまい外来
7月26日から暁庵の茶道教室は8月末まで夏休みに入りました。 夏休み中に2度も猛烈な眩暈に襲われました。 1度目は7月25日、2度目は8月16日、いずれも就寝時でした。 1度目は今考えると2度目よりずっーと軽かったものの、 「とにかく安静にしなくっちゃ・・・」と様子を見ていて、一日経っても眩暈が治まらず、2日目になってやっとかかりつけ医のA先生に診てもらいました。...
View Articleスウエーデンの茶友から・・・その1
(ストックホルムにある民族博物館内の茶室・瑞暉亭(ずいきてい)) スウエーデン在住の茶友・オーネル敏子さんから久しぶりにメールが届きました。 メールを読むと、コロナウイルス禍であってもいろいろ工夫しながらお茶を学び、楽しんでいるオーネル敏子さんの姿が浮かんできました。敏子さんのメールに感動し、たくさんの良い刺激と元気を頂いています。 暁庵先生へ...
View Articleスウエーデンの茶友から・・・その2
(ミッド・サマー・・・オーネル家のサマーハウスだと思う) (つづき) スウエーデン在住のオーネル敏子さんから返信のメールと写真が届きました。 暁庵先生へ お返事ありがとうございます。お元気そうで何よりです。 2回目のワクチンを受けたら、先生がお考えの様に、自らの責任で行動をとるのがこちらの考え方です。...
View Article三友之式・・・2021年文月
(葛の花が咲き乱れて・・・散歩道にて) 文月14日はS先生の東京教室のお稽古でした。 門を入ると、どこもきれいに掃き清められ、風が金木犀の香りを運んできました。 文月の稽古科目は、大圓真、長板総荘・初炭、長板総荘・濃茶(欠席)、長板総荘・薄茶、(昼休憩)、台天目、台子・三友之式、台子・貴人清次花月です。...
View Article「野月の飯後の茶事」・・・その1(コロナウイルスのこと)
(玄関にそっと置かれていたリンドウの花・・・唐津焼の花入れもステキです) 10月10日(日)に「野月の飯後の茶事」が我が家で行われました。 茶事の亭主はAYさん、初茶事です。 その日の朝にステキな贈り物がありました。リンドウの花です・・・・玄関先の丸太(腰掛)の上に唐津焼の花入に入れられて置かれていました。...
View Article「野月の飯後の茶事」・・・その2
(初座の床) (つづき) 飯後の茶事なので、日の入りの時間を見て、席入り時間を15時としました。 14時40分頃にお客さまがいらっしゃいました。板木が打たれ、半東HM氏が汲出しを運びます。 その日は冷房を入れるくらい暑かったので、冷たい梅ジュースを炭酸で割ってお出ししました。 待合には短冊「掬水月在手」(水を掬すれば月手に在り)、御筆は雪峯師、最初の月でしょうか。...
View Article「野月の飯後の茶事」・・・その3
(後座の床は「白珪尚可磨」) (つづき) 日の入りは17時13分、露地はまだ明るく灯火はいりませんが、茶室はだいぶ暗くなっています。秋の日は短く、あっという間に暗くなっていき、濃茶の時間は刻々と部屋の暗さが増していく時間でもあります。 後入りの鳴り物は喚鐘です。大小中中大の5点鐘が夕闇近い露地に響きました。 後座では床と点前座横に灯火を置きました。...
View Article「野月の飯後の茶事」・・・その4終章
(つづき) ・・・こうして「野月の飯後の茶事」が終了しました。 実は今まで、茶室の様子が分からず、水屋であれこれ心配していたのですが、この状況にも慣れてきて、亭主と半東に安心してお任せできるようになりました。何かハプニングがあっても二人で力を合わせて対処してくださるだろう・・・と。...
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