「菊月のコラボ茶会」・・・暁庵席ーその1
令和6年9月29日に「菊月のコラボ茶会」を開催しました。 「コラボ茶会」のお相手は、我が家から6軒先の橘楽庵・Yさまです。 暁庵(裏千家流)と橘楽庵(小堀遠州流)で「コラボ茶会」を開催し、お互いの流派、設えや点前の特徴や違いを知り、それぞれの流派のルーツを考える機会になればと、今回で2回目の開催です。 暁庵の第1席は小堀遠州流の7名のお客様がいらっしゃいました。正客はK様です。...
View Article「菊月のコラボ茶会」・・・暁庵席ーその2
(中置の点前座です) つづき) 点前座は、八畳の広間の踏み込み畳(半畳)の先に台目畳を敷き、亀甲竹の結界を置きました。 暁庵は亭主床なので、このようにすると床も点前座もお客さまから見やすいようになります。 小堀遠州流は武家茶しかも大名茶です。綺麗さびと言われる華麗な道具組だと思うので、裏千家流の暁庵では少しでも侘びた風情を出せたら・・・と、鉄風炉の中置にしました。...
View Article「菊月のコラボ茶会」・・・橘楽庵席へ
つづき) 暁庵で昼食(なだ万製のお弁当)とAYさん腕まくりの煮物椀(萩真蒸)を頂いた後、午後の橘楽庵席へ向かいました。途中で暁庵席へ向かう小堀遠州流のお客さまとすれ違い、ご挨拶を交わしました・・・ベストタイミングです。 午後の橘楽庵・三席目は裏千家流のお客さまで、暁庵(正客)、次いでYMさま、Y氏、SMさま、Iさん、NHさま、M氏(詰)でした。...
View Article淡交タイムス10月号の訃報に思う
淡交タイムス10月号が届き、2つの訃報を知り、胸が塞がれる思いです・・・。 坐忘斎お家元の巻頭言「思わぬこと」は、御長男・明史さまの急逝の報告でした。 お盆の大文字送り火の頃に体調が悪いと連絡があり、その不調が肺炎を引き起こし、そこから数日で急性呼吸不全で亡くなるなど誰もが思いもよりませんでした・・・と綴られていました。...
View Article「菊月のコラボ茶会」・・・後礼の手紙
「菊月のコラボ茶会」が終わり、ぼんやり過ごしています。 庭の金木犀が数日前から花が色づき、芳香を放ち始めました。この香りで「秋がやっと来たのね!」と実感します。 「菊月のコラボ茶会」のお礼のメールや手紙を頂き、ありがたく涙ぐんでしまいました。 茶会の思い出に1通のお手紙を掲載させていただきます。 Rさまからのお手紙 秋霖が続いております 先日はコラボ茶会へお誘いいただきまして...
View Article芙蓉を愛でるランチ茶会へ
(芙蓉の大樹にピンクの花が咲いていました) 10月の或る日のこと・・・ 「急ですが、芙蓉の花が咲いているうちに我が家へいらっしゃいませんか? 簡単なランチと薄茶一服のランチ茶会をします・・・洋服でどうぞ!」 もちろん大喜びで、Yさまと連れ立ってSさま宅へ伺いました。KさまとFさまもいらしていて、お二人は慣れた様子でSさまのランチ支度を手伝っています。...
View Article炉開きと口切りの準備に勤しんで・・・
(風炉の最終日の床です) 10月30日に風炉の稽古が終わり、翌日から風炉から炉へ変わる作業に勤しんでいます。 最初に取り組んだのは炭の準備でした。台風の予報が出ていたので、早めに炭を切ったり、洗ったり、乾かさなくってはなりません。...
View Article「丘の上チャリティ茶会」・・・思静荘の濃茶席(1)
(書けずにさんざん迷いましたが、不思議なご縁を感じながら一生懸命書いています・・・) 10月26日(土)に第28回「丘の上チャリティ茶会ー名残の茶の湯の楽しみー」が開催されました。 3年前に野原薊さまからこの茶会へお誘いがあり、それ以来お伺いしたいと思いながらこの度願いが叶い、埼玉県春日部市の春日部福音自由協会・丘の上記念会堂へいそいそと出かけました。...
View Article「丘の上チャリティ茶会」・・・思静荘の濃茶席(2)
(丘の上記念会堂の礼拝堂) つづき) 「丘の上チャリティ茶会」へ行きたかったのには訳がありました。 3年前に野原薊さまから「社中の方が出れなくなったので、急ですが「丘の上チャリティ茶会」へ行きませんか?」...
View Article2024年「炉開きと口切の会」・・・(1)口切
(京都からの紅葉だより・・・光悦寺にて、13日撮影) 2024年(令和6年)11月10日に恒例の「炉開きと口切の会」をしました。 恒例と書きましたが、口切は「私にやらせてください」と手を上げてくださる方がいらっしゃる限り、続けていきたいと思っています。今年はKTさんが手を上げてくださり、とっても嬉しいです。...
View Article2024年「炉開きと口切の会」・・・(2)初炭と濃茶
(コバノズイナと白玉椿を信楽焼の掛花入に) つづき) 次は初炭、AYさんが大きな瓢の炭斗、次いで灰器(備前焼)を運び出しました。 羽根は銀鶴、鐶(美之助造)、利休好みの桑柄火箸(清五郎造)、 釜は霰唐松真形釜(美之助造)、炉縁は輪島の真塗です。 (霰唐松真形釜・・・美之助造) 初履きが始まると、お正客から順番に全員が炉を囲み、炭手前を間近に拝見します。...
View Article2024年「炉開きと口切の会」・・・(3)後炭と薄茶
(後炭・・・最後に点炭を置いているところ) つづき) 濃茶の第1席目が終わってから、M氏が炭の様子を見て後炭をしました。 いつ後炭をするかは決めておかずに、担当のM氏にお任せしていました。 瓢の炭斗と灰器がが運ばれ、釜が上げられました。初履きで客一同が炉を囲み中をのぞき込むと、初炭できれいに置かれた炭はほとんどが灰となり、かろうじて胴炭が残っている状態でした。...
View Article「京のもみじの茶事」へ招かれて・・・(1)
(大好きな東寺、ライトアップを楽しんで・・・) (光悦寺の紅葉・・・13日に撮影) 11月13日の光悦会へ参席するために12日から京都へ出かけました。 久しぶり(4年ぶり?)の上洛なので京都在住のOY様へ茶事をお願いしたところ快諾してくださり、茶友O様とY様と3人でいそいそと出かけました。...
View Article「京のもみじの茶事」へ招かれて・・・(2)
つづき) 銅鑼が打たれました・・・大・・・小・・中・中・・大 後座の席入りをすると、床には花が、上座に紐飾りをした茶壷が飾られていました。 あの短い中立の間に紐結びをなさったのかしら?・・・凄いです! 照葉(リョウブ)と白い花が伊賀焼の掛花入に生けられていて、後で椿が無くて困っていたら寒桜が咲いていたので・・と伺いました。...
View Article令和6年 第百七回 光悦会・・・1
令和6年(2024年)11月13日に第百七回・光悦会へ参席しました。 前回は2014年11月13日、約10年を経て2回目の光悦会です。 その間にコロナもあり、京都はいつしか遠い存在になっていましたが、S先生のもとで共に茶の研鑽に励んでいる茶友O様が茶券の手配をしてくださり、Y様と3人で出かけました。 8時半にホテルから予約のタクシーに乗り、北区鷹峯の光悦寺へ向かいました。...
View Article茶道具こわい・・・令和6年師走
(散歩道の柿の実・・・今はいくつ残っているかしら?) (心に残る言葉・・・・新潟県五泉市 慈光寺にて ) 光悦会の素晴らしい道具の後で恐縮ですが、久しぶりに茶道具こわい~!のお話です。 10年前に3年ほど京都・灑雪庵で暮らし、その間に何度か楽美術館と楽美術館茶会を訪れました。...
View Article「クリスマスの茶事」支度に勤しんでいます
(ユニークなクリスマスの飾りつけ 霜月の京都にて) 街へ出かけると、ショーウインドウの飾り付けや派手なイルミネーションにクリスマスが近くなったことを知らされます。 そんな霜月の或る日のこと、久しぶりにクリスマスの茶事をしたくなりました。 10月末に「丘の上チャリティ茶会」へ出かけ、茶の湯とキリスト教について考える機会を頂いたせいかもしれません。...
View Article令和6年 師走の稽古だより・・・一客一亭
令和6年の暦の余白が少なくなりましたが、久しぶりの稽古だよりです。 その日はM氏お一人だったので、一客一亭の稽古をしました。 十ウン年前、尊敬するN先生が私一人の稽古の時にしてくださったことを懐かしく思い出しながら・・・。 令和7年の初釜は、今年と同じロイヤルパークホテル東京日本橋の耕雲亭(小間は台目席)なので、八畳ににわか台目席を作り、台目・濃茶点前の稽古を兼ねています。...
View Article令和6年クリスマス・飯後の茶事・・・(1)
(初座の床は花だけでしたが写真がなく・・・) 12月23日(月)に「令和6年クリスマス・飯後の茶事」をしました。 小堀遠州流の3人様をお招きしましたが、詰Fさまがインフルエンザでやむなく欠席となりました。...
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