暁の茶事 in 2022 ・・・(その3) 夜明けと濃茶
つづき) 2月5日の日の出(横浜)は午前6時37分でした。日の出から逆算して席入りの時間などをおおよそ決めていきます。挨拶、前茶、初炭はまだ真っ暗ですが、懐石の途中で夜が明けてきます。 懐石を食しながら夜明けの気配や障子の色の微妙な移り変わりを楽しんでいただけたら幸いです。...
View Article独り言・・・閲覧400万頁突破が間近です
(日本平からの富士山・・・2021年2月28日撮影) 2月に入って間もなくのこと、「暁庵の茶事クロスロード」の閲覧ページ数が400万頁に迫っているのに気が付きました。 このままでいくと、3月中には突破しそうです。 ありがとうございます!...
View Article涅槃会の日に・・・東京教室の稽古
2月15日はS先生の東京教室の稽古でした。 この日はお釈迦様が80歳で入滅した日とされ、涅槃会(ねはんえ)の法要が行われます。 点前担当だったので、少し早めに到着しました。 門近くのしだれ梅が丁度見ごろです。すっかり葉を落とした大銀杏の貫禄ある裸木を横目に茶室へ急ぎます。 床に「春来草自生」(春来れば草自ずから生ず)の御軸、和かなお筆ですが筆者が・・・。...
View Article如月の花月の会
(「灑雪菴(さいせつあん)」のお軸、花はクリスマスローズと水仙の葉、花入は韓国・杼の釣舟) コロナウイルスの状況を窺いながら、月1回花月の会をしています。 2月23日(水、祭)に如月の花月の会をしました。 科目は炭付花月、三友之式、一二三之式で、参加者はAさん、KTさん、NYさん、T氏、N氏です。 我家には相模侘助が咲いているだけなので、「お花をお持ちよりください」とお願いしました。...
View Articleブログ400万頁記念「さくらの茶事」のご案内
(真ん中で咲いているのが私のサクラですが、今年は咲いてくれるかしら?) (こちらは八重桜です) つづき) やっとやっと弥生3月になりました! 数あるブログの中で「暁庵の茶事クロスロード」をご愛読くださり、誠にありがとうございます! 嬉しいことに3月中に閲覧頁数が400万頁を突破しそうです。...
View Articleブログ400万頁記念「さくらの茶事」の募集終了
(ふるさと尾根道のさくら・・・2021年3月) お陰様で当ブログの閲覧400万頁は3月4日に達成しました。ありがとうございます! 昨日(3月7日)、ブログ400万頁記念「さくらの茶事」の募集を終了しました。 ご応募またはご検討いただきまして、誠にありがとうございました。 ステキなお客さまを暁庵にお迎えし、どのようなおもてなしをしたらよいかしら??・・と、これから楽しみが増えました。...
View Article「体験初炭」の稽古
(散歩道・・・矢指谷戸の菜の花畑 (横浜市旭区)) 昨年11月から炉の季節に「体験初炭」の稽古を始めました。 トップバッターはM氏。口切の茶事の亭主だったので、炉の準備中に「体験初炭」をしてもらいました。...
View Article野紺菊の植え替えと株分け
(昨年11月に咲いた野紺菊です) 昨年11月に入った頃、野紺菊と嫁菜がそれはそれはきれいな群青色の花を咲かせました。 早速、写真に撮ったのですが、あの澄んだ紫色の花びらや清楚な佇まいはなかなか写真では表わせません。 野紺菊と嫁菜(その違いが今一つわからないのですが・・・)は、いつも仕覆や古帛紗をお願いしているNYさまから贈っていただいたものです...
View Article春の花いっぱい
(1日で満開になった白木蓮・・・・3月16日撮影) 散歩道の途中に野菜直売所(無人)があり、ときどき自宅の庭で咲いた花を売っています。 特に3月になると、いろいろな花が次々に登場します。 3月初めに早めの墓参りに行ったとき、ピンク色の馬酔木と赤い藪椿を買いました。 花がたっぷりついていて、墓前が一気に華やかになり、きっと墓の中の人たちも喜んでくれたことでしょう。...
View Article丘陵の白い花を訪ねて
(帷子川添いの柳) 我が街、横浜市旭区には帷子川が西から東へ流れています。 帷子川の両側には低い丘陵が連なり、3月になると丘陵のあちらこちらに白いかたまりを見ることが出来ます。辛夷(コブシ)や白木蓮の大木が花を咲かせているのです。 先ずは辛夷、高く聳え立つ大木が青空に向けて清楚な花を散りばめます。...
View Article廻り花之式
「七事式偈」 (両忘庵拙斎和尚の御筆です) 令和4年3月24日(日)に弥生の花月の会をしました。 廻り炭之式、廻り花之式、平花月の順で、Iさん、Kさん、Tさん、NYさん、KTさんが参加しました。 お軸は「七事式偈」、両忘庵拙斎和尚の御筆です。 廻り炭の偈は「端的底看贄」(たんてき ていに にえをみよ) 廻り花の偈は「色即是空凝思量即背」(しきそくぜくう しりょをこらせば...
View Article「さくらの茶事」の支度中です
我が家の近くの公園の桜が3月28日に満開になりました。 心配していた「私のサクラ」も咲き始め(切られた姿が痛々しいけれど・・)、1日遅れで満開になりました。 今日は花冷え、桜も温度調節が大変なのでは・・・と思いながら、「さくらの茶事」の日はお天気で、少しだけ花吹雪を願っていますが、こればっかりは思うようにはなりません。桜にお任せしましょう。...
View Article「さくらの茶事」・・・(1)薔薇の詩
さくら雨に煙る「私のサクラ」(左側です) 令和4年4月3日(日)にブログ400万頁記念「さくらの茶事」をしました。 その日はやわらかな雨が降っていてさくら雨でしょうか? 裏庭の公園に染井吉野が十数本あるのですが、 その一本に一際見事な枝振りの桜がありまして、 「私のサクラ」と名付けて愛でております。 大きく開口している台所の窓から洗い物や野菜を切りながら、...
View Article「さくらの茶事」・・・(2)初炭と濃茶
(春雨が翌日も一日中続きました 4月4日撮影) つづき) 4月ですが、大好きな糸目桐文車軸釜(釜師・長野新造)を釣釜に使い、根来塗りの炉縁にしました。 炭斗はミャンマー籠、外側は黒漆、内側が根来のような朱の漆塗りになっています。ミャンマーの仏教寺院を連想させるお気に入りです。 灰器は京都・壬生寺の大念佛と書かれた焙烙、灰匙は仙叟好み大判、羽根はフクロウです。...
View Article「さくらの茶事」・・・(3)後炭と薄茶
(後座の床と点前座) つづき) ・・・濃茶が終わりました。既に膝と腰が限界なので、後炭は半東M氏に、薄茶はAYさんにお願いしました。そして茶室を少し明るくしてから末席に入ると、お客さまが温かく迎えてくださいました。 後炭になり釣釜を上げると、細目の炭を選んだせいでしょうか、胴炭までよく火が回っています。...
View Article「さくらの茶事」・・・(4)終章・後礼の手紙
(枝垂桜が満開です・・・散歩道にて) つづき) 「さくらの茶事」の当日(4月3日)は気が張っていたのでしょうね・・・翌日は朝から腰痛がひどく、ひたすら安静に努めました。そんな中でいただいたメールや手紙は何よりの薬となり、感謝感激しています。 茶事の思い出として掲載させていただきます。よろしかったらご一読ください。 SKさまより 暁庵様...
View Article「神奈川現展・卯月展」・・・久しぶりに親友と
(「神奈川現展・卯月展」の会場にて) 4月5日(火)に静岡県に住んでいる親友Mさんに会いました。 コロナウイルスで中止になっていた「神奈川現展・卯月展」(2022年4月5日~11日)が3年ぶりに開催され、展示作品を携えて横浜へいらしたのでした。 コロナ禍で会えない間、お互いにいろいろなことがありましたが、先ずは無事に再会できたことを喜んでいます。...
View Article五事式の茶事へ招かれて・・・(1)
訪れる人も絶えなむ野良みちに 競い舞い散るよしのとしだれ 4月10日(日)、社中のNYさんから五事式の茶事にお招きをいただきました。 五事式の茶事は4年ぶりでしょうか、ご案内の手紙を嬉しく拝読しました。 数日はすっかり春めいて 花だよりの聞かれる頃になりました 暁庵先生におかれましてはご健勝のことと存じ上げます...
View Article五事式の茶事へ招かれて・・・(2)
(野良みちの枝垂れ桜が満開でした) つづき) 廻り炭が終わると懐石になり、ご亭主NYさんが軽やかにお膳を運んでくださって、膝が悪い暁庵はうらやましいです。されど、食べることだけは一人前なので、茶席「加藤」ご自慢の懐石をたっぷり賞味しました。焼物、炊き合せ、和え物が鉢ではなく各皿で出され、コロナウイルス禍でのご配慮でした。...
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