令和6年卯月の稽古だより・・・大円草に汗して
(帷子川沿いの八重桜の並木・・・4月8日撮影) (帷子川の花筏・・・4月8日撮影) あんなに待ち焦がれていた桜、4月7日(日)の「ひねもすのたり正午の茶事」の日まで何とか踏ん張って花を咲いてくれていた桜ですが、たった一日で若緑の葉桜になりました。 一方で、4月8日には帷子川沿いの八重桜の並木が満開でした。 (アケビ、苧環、壷珊瑚を生けました)...
View Articleひねもすのたり正午の茶事・・・(1)
(春の海へ・・・伊良湖岬にて 令和6年3月28日撮影) 令和6年4月14日(日)に「ひねもすのたり正午の茶事」をしました。 昨年5月から始めた立礼の茶事ですが、今年もなんとか再開できました・・・...
View Articleひねもすのたり正午の茶事・・・(2)
(点茶盤の点前座・・・終了後の撮影です) つづき) ご挨拶の後に香盆を用意しました。 七事式を修練したお仲間なので、花月札を回し香元を決めました。 「花」を引いたMWさまが香を焚いてくださり、私も末席でご一緒しました。 火味が心配でしたが、まもなく良い薫りが茶室に満ちて来て安堵しました・・・。 香銘は「春風」、西行法師の和歌から社中Iさんが名付けた香(伽羅)です。...
View Articleひねもすのたり正午の茶事・・・(3)
(つづき) 銅鑼を4つ打って後座の席入りをお知らせしました。 後で「席入りの時、空に三日月がとてもきれいに見えた」と伺い、不思議な巡り合わせを感じました。 後座の床に花を生けますが、いつも「何の花をどのように生けようかしら?」と迷いながらも、花のことを考える時間が好きになりました。...
View Articleひねもすのたり正午の茶事・・・(4)後礼のお手紙
(満開のサクラ見物へ・・・4月8日矢指・追分市民の森にて撮影) つづき) お客さまから後礼のお手紙が続々と届き、疲れが吹き飛ぶ思いで拝読いたしました。 何よりの心温まる栄養剤を頂戴しました。 席中では伺えなかった皆様の深い思いを知ることが出来、とても嬉しゅうございます。 その中の2通を忘備録として掲載させて頂きます。 御正客SKさまより 拝啓 此度は百花繚乱の中...
View Article「緑もさもさベランダ茶会」へのお誘い
時は春 日は朝 朝は七時 片岡に露みちて 揚雲雀 名のりいで かたつむり 枝にはひ 神 空にしろしめす すべて世は 事もなし 「薔薇の茶会」後のお便りで、Sさまが教えてくださったブラウニング「春の朝」です。 思い立っての急なお誘いですが、よろしかったらお出かけください。 道具はあり合わせですが、心はあつく、薄茶一服と楽しい茶談義はいかがでしょうか?...
View Article大円真の許状式
令和6年4月25日(木)に許状式をしました。 この度はIさんとAYさんが大円真と正引次の許状を目出度く拝受しました。 許状式では暁庵が坐忘斎お家元の代理として許状を差し上げるので、いつも緊張感を持って臨みます。...
View Article「緑もさもさベランダ茶会」のこと
令和6年5月5日(日)に「緑もさもさベランダ茶会」をしました。 お客さまは東京からいらしてくださったSEさまとYMさまです。 3人のお客さまを予定していましたが、お一人が前夜に高熱を出され急遽欠席され、2人になりました。何が起こるかわかりませんが、ステキなお客さまと膝を交えてお茶を差し上げ、親密なお話が出来てこれはこれで良かったかしら・・・。...
View Article第500回東茶会へ・・・(1)濃茶席
令和6年5月10日(金)、東京美術倶楽部で行われた「第500回 東茶会」へ出かけました。 ご案内は次のようでした。 済美庵 濃茶 岩﨑宗瑞 花の間 薄茶 岡本宗因 (宗徧歴史伝承会) 点心 金田中 調整 午前中は混むとのことなので、12時近くに到着し最初に点心席へ、その後濃茶席と薄茶席へ回りましたが、とてもスムーズに回れ、大正解?でした。...
View Article第500回東茶会へ・・・(2)薄茶席
つづき) 濃茶席の余韻が残る中、薄茶席へ入りました。 実は東京美術倶楽部へ到着後、すぐに関西からいらした東茶会会員のSさまにバッタリお会いしました。既にお席を回られ、これから帰るというので 「いかがでしたか?」とお尋ねすると、「薄茶席の風炉の九山八海という灰形を見逃さないように・・・素晴らしかったです!」と教えてくださり、楽しみでした。 薄茶席は、宗徧歴史研究会の岡本宗因氏のお席です。...
View Article「聴花の茶事」の支度中です
(薔薇園にて) 今年2回目の立礼の茶事は「聴花の茶事」と名付けました。 5月半ばに4名のお客さまをお招きしていますが、あれこれ悩んでいます。 茶事にはテーマを・・・先ずは亭主自身が楽しめるテーマを心がけています。今まで「聴雨」や「聴雪」の茶事(茶会)はしたことがありますが、「聴花」は初めて取り組むテーマです。 そもそも何故「聴花」にしたのか・・・...
View Article撫子咲く舘の茶事に招かれて・・・(1)
(装飾扇面経・・・お経が書かれています) ほととぎす 声待つほどは 片岡の杜のしづくに 立ちや濡れまし 紫式部 5月13日(月)にSさまから茶事へお招き頂きました。11時の席入です。...
View Article撫子咲く舘の茶事に招かれて・・・(2)
(皆で「投扇」遊びに興じました) つづき) 「遊び道具って? トランプかしら?」と皆で待っていると、投扇の道具一式が運ばれ、ご亭主は姿を消しました。投扇は初めてでしたが面白かったです。力を入れたり、「当てるぞ」という意識があると扇が失速してしまい、無心の境地が求められている気がしました。 Yさまと暁庵は何回やっても全く当たらず、Iさま夫妻の応援にまわりました。...
View Article令和6年皐月の稽古だより・・・灰形づくりの勉強会
令和6年5月1日に灰形づくりの勉強会をしました。 炉の始末と風炉の準備をしなくてはならないので、そのお手伝いを兼ねてゴールデンウィーク中に灰形づくりの勉強会をしました。 希望者を募ると、Y氏とKRさんが希望されたので、お二人の都合に合わせて5月1日(水)に決めました。...
View Article聴花の茶事・・・(1)
(岐阜県根尾谷の淡墨桜) 令和6年5月19日(日)に聴花の茶事をしました。 「聴花の茶事」は初めてなので、あれこれ迷いながらもお客さまやスタッフのご協力のお陰で、楽しい茶事になりました。 先ず道具組ですが、花に因むものは避けようと心がけました。でも、後から考えると3つだけ花のものがありました。...
View Article聴花の茶事・・・(2)
つづき) 初炭の後、お客さまが持ち寄ってくださった「花に因むもの」の花ものがたりが始まりました。 その人ならではの素敵な花ものがたりがあり、もう感動しながら拝聴しました。そしてその方の貴重で素晴らしい時間(人生の一コマ)をちょっぴり共有できたように思います・・。...
View Article聴花の茶事・・・(3)後座と花
(後座の床・・・大山蓮華とアケビ) つづき) 後座が閑まるのを待って、緊張感の高まりを感じながら濃茶点前をしました。濃茶点前のこの瞬間が大好きです。 袱紗を四方に捌きながら気持ちを調え、点前に集中していきます。先ずは茶入、それから茶杓を清め、茶筅通しをしてから茶碗を拭き上げます。...
View Article聴花の茶事・・・(4)後礼のお手紙
つづき) お客さまから後礼のお手紙が届きました。何よりの心温まる栄養剤を頂戴し、厚く御礼申し上げます。 お手紙を読むと、また新たな聴花の茶事に出逢えたような気持ちになります。 その中の2通を茶事の記念に掲載させて頂きます。 FIさまより 酒干すを待ちて大山蓮華かな 初夏となり 速足すれば 汗ばむ頃となってまいりました 聴花の茶事 ご亭主様の想ひに...
View Article聴雨の茶事の支度中です
6月半ばに今年3回目の立礼の「聴雨の茶事」をするので、茶事支度にせっせと勤しんでいます。 6月は水無月といい、「水の月」を表わしていて雨が多い月です。 雨が好きです。 朝から雨だと尚良し・・・です。心が落ち着いて(つまりあれこれ忙しく動く必要も外出する気もなくなり)、「今日はのんびりしよう」と自分自身に言い聞かせ、時間がゆっくり流れだします。...
View Article聴雨の茶事を終えて・・・(1)
令和6年6月16日(日)に聴雨の茶事をしました。 昨年5月から始めた立礼の茶事も9回目となり、残りあと1回となりました・・・ 毎回なるべく新しい趣向を入れたい、変化をつけたい・・と迷いながらやっています。いつも「道具はあり合わせで、心はあつく・・」を心がけて。...
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