みちのく山形の旅・・・第34回鈍翁茶会(その2)
「末摘花(すえつむはな)」と書かれた紅花(べにばな)が茶会会場にいけられて・・・ (つづき) いよいよ本席です。 寄付から畳が敷かれた外露地を通って本席(四畳半台目、道具展示のみ)へ入りました。 外露地のガラス戸の向こうに鈍翁遺愛の蹲踞と灯籠がありました。 床には大燈国師御筆「徹翁(てっとう)」号が掛けられており、遂に目の前で拝見することが出来ました。...
View Articleみちのく山形の旅・・・憧れの月清庵へ
山寺(立石寺)・・・今回は自重して登らず麓の立石寺本堂にお詣りしました (月清庵の写真がありませんので・・・) (つづき) 鈍翁茶会の後、Rさまのお招きで山形市内の月清庵へ向かいました。 毎年、鈍翁茶会に合わせてご実家の月清庵にて美術品や茶道具の展示会をされていることを伺い、こちらを訪問することも今回の旅の大きな目的でした。 前夜、Rさまにお電話を差し上げた折、...
View Articleアートをめぐる旅(1)・・・倉敷・大原美術館へ
大原美術館本館 平成30年7月、台風7号に伴う豪雨は西日本の各地に未曾有の災害をもたらしました。 ニュースを見るたびに死者や行方不明者の数が増加していき、胸を痛めておりました。 被害にあわれた皆様に 謹んでお見舞いを申し上げます。 一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。...
View Articleアートをめぐる旅(2)・・・直島のベネッセハウス・ミュージアムへ
直島行きのフェリー乗り場(宇野港) (つづき) 瀬戸内海にある「直島」へ行きたい! なにやら現代アートを代表する作品が島中にちりばめられているらしい・・・。 個人で行くのは大変だから先ずはツアーで行った方が良いらしい。 だいぶ前から「直島」の現代アートに多少の関心はあったものの、半ばあきらめていたので「直島」について知っていることは上記が全てでした。...
View Articleアートをめぐる旅(3)・・直島の家プロジェクト
(つづき) 直島(香川県香川町)の「家プロジェクト」は今回の旅で初めて知りました。 「家プロジェクト」のある本村地区をツレとぶらぶら歩くと、愛媛県西予市にあるツレの生まれ故郷にそっくりでした。すぐそばに海や漁港があり、山が迫ってそこには神社が祀られ、狭い平地に焼き板壁の民家が集まり、縫うように細い路地が走っていました。...
View Articleアートをめぐる旅(4)・・大塚国際美術館
(見ることはあるまい・・・とあきらめていた「ゲルニカ」(パブロ・ピカソ)を 鎮かにゆっくり鑑賞できました) ゲルニカ ピカソ、パブロ(1881-1973) 1937年 レイナ,ソフィア国立美術館 マドリード (解説より) 1937年、フランコ将軍の要請で、ナチス・ドイツ軍はスペインの古都ゲルニカを全滅させた。...
View Article暑中お見舞い・・・蝉しぐれの中で
納涼図屏風(部分) 久隅守景(国宝、東京国立博物館蔵) (憧れの納涼図です・・・) 暑中お見舞い申し上げます 去る7月23日は大暑、摂氏41.1℃という観測史上最高気温が記録されました。 23日は我が家にとってもショッキングな日でした。 ベランダの睡蓮鉢に棲んでいた金魚4匹が無(亡)くなったのです。 朝起きてしばらくした頃、猫が庭を横切っているのを見て、嫌な予感が頭を過りました。...
View Article我が家に鷺草がやってきました
世田谷区・小坂家住宅の鷺草展にて (2017年8月1日撮影) 鷺草(さぎそう)の咲く季節になりました。 昨年の8月1日、静嘉堂文庫美術館近くの世田谷区・旧小坂家住宅で遭遇した「鷺草展」を思い出しています。 鷺草は東京都世田谷区の区の花で、次のようなお話が伝わっています(季節の花300より)。 戦国時代の世田谷城で 助けを求める姫君が 手紙をサギに託すが サギは途中で射落とされ...
View Article夏休み中です・・・リハビリと虫干し
8月24日まで暁庵の茶道教室は夏休み中です。 ・・・それで、夜遅くまで韓国ドラマ「奇皇后」を見ていたのと、今朝はとても涼しかった(横浜最高30℃、最低22℃の予報)ので、8時頃までぐっすり眠っていました。 「お茶のOさんという方から電話ですよ」というツレの声で目覚めました。 懐かしい山口県柳井市のOさんでした。 用件の七事式についてのお尋ねの後、時間を惜しむように近況報告をあれこれと・・・。...
View Article夏休み中ですが・・・京都五山送り火の茶事支度
お盆の花、禊萩(ミソハギ) (季節の花300提供) もうじきお盆ですね。 亡き人を思いながら詠ったという蓮月尼の歌を思い出します。 死手の山盆の月夜に越えつらむ 尾花秋萩 かつしをりつつ 蓮月 昨年に続き、今年も8月16日に茶事をすることにしました。 京都五山送り火の茶事です。...
View Article京都五山送り火の茶事 in 2018 (その1)
大文字山の火床から京都市内を一望 8月16日(木)に京都五山送り火の茶事をしました。 昨年に続き今年もこのお茶事を開催できたことが嬉しく、猛暑にもかかわらず暁庵へ馳せ参じてくださったお客さまに心から感謝しています。 お正客は鈍翁茶会の折、月清庵にてお心こもるおもてなしをしてくださったRさま、...
View Article京都五山送り火の茶事 in 2018 (その2)
夢のような「舟形」(西賀茂船山)・・・まるであの世へ帰って行くお精霊舟のようです (つづき) お客さまお一人お一人と親しくご挨拶を交わし、初炭となりました。 夕去りの茶事が好きです・・・ できたら懐石はなるべく明るい所で目からも味わって頂きたいと思っています。 また、夕暮れ時に障子の色が刻々と変化していく様子、中立で腰掛待合や露地の灯火のゆらめきを楽しんで頂きたいです。...
View Article京都五山送り火の茶事 in 2018 (その3)
「妙法」の「妙」の送り火 (「妙法」とは美しいお経、有難いお経という意味でしょうか) (2014年8月16日撮影) (つづき) 後座の濃茶席は灯火だけにしました。 ・・・本当は、7月に訪れた直島・家プロジェクトの「南寺」みたいに真っ暗闇から始めたいのですが、 そうもいかず、昨年点けていた床の照明を消すことだけはしました。...
View Article京都五山送り火の茶事 in 2018 (その4)
お客さまから後礼の手紙が届き、嬉しく何度も拝読しました。 いろいろ不手際があったのですが、優しくお心遣い頂き一座建立となりました。 皆さま、本当にありがとうございました! 6月のベランダ茶会に続いてご参席くださったHさまからのお便りがズシ~ンと心に響きました。 ご了解を得て掲載させていただきます。 虫の音も聞こえる昨今 皆様に於かれましては ご清祥のこととお喜び申し上げます...
View Article第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」のご案内
ピンクのシュウメイギクが満開です (2017年10月3日 鎌倉・円覚寺にて) 第6回お茶サロン「秋いっぱいのベランダ茶会」のお誘いです。 年2回(風炉と炉の時期に)自宅で気軽なお茶サロンを開くよう心掛けていたのですが、諸事情でお休みしていました。 足腰の故障も回復してきまして、お茶サロンにお客さまをお迎えできることが嬉しいです。 秋深き 隣りは何を する人ぞ 芭蕉...
View Article鷺草が一輪咲きました
8月28日の朝、鷺草が一輪咲きました! 姫路のSさまから贈って頂いた鷺草です。 「市販の鷺草に比べて開花は一か月ほど遅い自生種ですので来月後半位から開花と思います」とメールに書かれていましたので、そろそろかしら? と。 この猛暑に枯らさぬよう、水遣りと見守りだけは頑張ってきましたが、咲くまで心配でした・・・。 これで一安心です。 鷺草の優雅な姿をカメラにおさめましたので、ご覧くださいまし。...
View Article2018年 葉月の教室だより・・・茶箱まつりと暑気払い
ワァーイ! 祭りだ 祭りだ・・・ 今年も賑やかに(?)「茶箱まつり」をしました。 葉月の前半は夏休みですが、後半に「茶箱まつり」と称して全員稽古の日を作っています。 それぞれの事情で一人で稽古に励む方、擦れ違いで顔を合わせる機会がない方もいるので、 たまに全員が集まって稽古をするのも楽しいし、互いに良い刺激になるのでは・・・と始めました。...
View Article初めて・・・その1
初めて・・・ なんて素敵で、胸がキュンとする響きなんでしょう・・・。 夏休みの後、8月25日から稽古を再開しました。 その時に床に掛けたのが 「白雲抱幽石」 読み下しは、「はくうん ゆうせきをいだく」 玉瀧寺・明道和尚の御筆です。 「寒山詩」の冒頭にあるそうですが、謝霊運(しゃれいうん)の詩「始寧(しねい)の墅(しょ)を過(よぎ)る」が初出です。 ○...
View Article初めて・・・その2「茶事の亭主デビュー」
初めて・・・ なんて素敵で、胸がキュンとする響きなんでしょう・・・。 9月9日に暁庵社中のKさんが初めて茶事の亭主デビューをします。 半東も水屋もお客さまも社中の方、その上、暁庵が正客では稽古茶事になってしまいそうです。 せっかくの亭主デビューの茶事なので良い意味での緊張感を持って頑張ってほしい・・・と思いました。 それで、お正客をS先生の東京教室の先輩Oさまにお願いしました。 すると、...
View Article展覧会「北欧デザイナー20人による茶道具『SKAL―うつわで乾杯』」へのご案内
「SKAL(スコール)―うつわで乾杯」展覧会のポスター FIKAを楽しむ北欧デザイナー20人による茶道具 「SKAL(スコール)―うつわで乾杯」展覧会 10月3日(水)~6日(土)スウェーデン大使館(東京都港区六本木)にて開催、 10月11日(木)~17日(水)京町家「正庵」にて開催 表題のSKAL(スコール)はスウェーデン語で(1)器 (2)乾杯!という2つの意味を持つそうで、...
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