口切の稽古・・・台天目
近くの公園のケヤキが色づいてきました (新しいカメラを使いこなせず、写真アップに苦戦しています ) 11月10日の炉開き&口切の会では台天目で濃茶を点てます。 これは恩師N先生の口切の仕方を順守しています。 なぜ口切に台天目の点前をするのか、暁庵は今一つ分かっていないのですが、 お家元の口切の式に従っているのではないかと思っています。...
View Article2019年「炉開き&口切の会」・・・(1)
2019年11月10日は暁庵の茶道教室の「炉開き&口切の会」でした。 この日に決めたのは大安の日曜日ということもありますが、亥の年の、亥の月の、初亥の日(辛亥かのとい)だったからでした。 江戸時代から亥は陰陽五行で水性にあたり、火災を逃れるという信仰がありました。 茶の湯の世界でもその日を炉開きの日として、茶席菓子として「亥の子餅」を食べ、火災の厄除けや子孫繁栄を願います。...
View Article2019年「炉開き&口切の会」・・・(2)
つづき) 次はUさんの初炭です。 大きな瓢の炭斗ですが、大きな炉の炭を置くと丁度釣り合いが取れて好い感じです。 直近の稽古日に初炭を稽古したので、炭手前はUさんに託して、Kさんと昼食の準備に取り掛かりました。 きっと席中では半年ぶりに炉を囲み、 炉縁を清める羽箒の動きに心躍り、 炭の大きさに季節の移ろいを思い、 湿し灰の撒かれる様子にご自身の手前を重ねたのではないでしょうか。...
View Article2019年「炉開き&口切の会」・・・(3)
奈良・室生寺の紅葉 (2019年11月18日撮影) 後座の床に紐飾りされた茶壷が置かれました つづき) M氏に棚の薄茶点前で濃茶4人分練っていただきました。 寿棚や桶川の水指を運び出し、茶入と棗を莊り付けると、お客さま4人が六畳に入りました。 正客KTさん、次客N氏、三客SYさん、詰Uさんです。 縁高に入れた主菓子(猪子餅)が運び出され、 「お菓子をどうぞお召し上がりください」...
View Article紅葉の奈良・同窓会・・・(1)亀の香合
金色の鴟尾が輝く東大寺大仏殿を望む 11月17日に大学の同窓会が奈良であり、3泊4日の関西の旅へ出かけました。 毎年この時期は茶人にとって忙しくやり繰りが大変ですが、今年は奈良、しかも口切の茶事をしないことに決めていたので、浮き浮きと出かけました。...
View Article紅葉の奈良・同窓会・・・(2)室生寺へ
室生川の紅葉 つづき) 今年の同窓会は、幹事組が「日本一長い路線バス」に乗って熊野方面へ行きたいとのことで、朝食後に自由解散になりました。 晴れていたら室生寺へ・・・と決めていました。 予報の雨を吹き飛ばして、その日は秋晴れになりました。...
View Article竜田姫の茶事へ
11月19日、Mさまから嬉しい茶事のお招きを受け、竜田姫の茶事と名付けました。 奈良からJR関西線で大阪へ、姫路行きへ乗り換え、芦屋で下車しました。 芦屋はほぼ初めてで、谷崎純一郎の細雪の舞台であり、高級住宅が立ち並ぶ街らしいという知識しかありません。 タクシーの運転手さんに住所を告げると、すぐ門前まで運んでくれました。...
View Article魂のコルトレーン茶会へ
11月20日、播磨在住のKさんの茶会へお招き頂きました。 1年ぶり・・・7回目の訪問です。 今年1月にKさんに不幸があり、お見舞いに伺いたいと思っていたところ、「車で四国遍路」へ出掛ける直前にメールが届きました。 「よろしかったら四国遍路の帰りに播磨へお寄りくださいませんか?」 ツレが一緒だったし、2人とも疲れ切っていると思うので、別の機会に伺うことにしました。...
View Article和楽庵の茶事に招かれて・・・(1)
「大有宗甫之文」(書き捨ての文) 宗甫(小堀遠州)が書き残した文で、十五代宗匠・小堀宗通氏の御筆) 11月22日(金)にRさまの「和楽庵の茶事」にお招きいただきました。 Rさまは小堀遠州流、東京駒場で「和楽庵」という茶室で、内外の方のおもてなしをされ、茶道教室を主宰されています。 先だって、小堀遠州流Yさまの「長月の茶事」でお目にかかったのが嬉しいご縁になりました。...
View Article和楽庵の茶事に招かれて・・・(2)
(つづき) 穏やかな音色で銅鑼が5つ打たれました。 後入すると、床に白玉椿が白磁の壷に生けられていました。 李朝の台でしょうか? ぴったりとお似合いです。 席について再び正面の床を見ると、白玉椿のあまりの見事さに感動し・・・「魯山人みたい・・・」 茶入が品川棚の天板に莊られています。釜の湯相もよろしいようで濃茶が待ち遠しいです。 濃茶点前が始まりました。...
View Article釣月庵の茶室拓きの茶事・・・(1)
11月30日(土)、箱根・釣月庵の茶室拓きの茶事へお招きいただきました。 茶室の主はN氏、暁庵の茶道教室の生徒さんです。 今までも八ヶ岳山荘の茶事などへお招きくださいましたが、この度、箱根に釣月庵という茶室を持つことになり、その茶室拓きに社中の皆様とお招きされたのでした。 その日は快晴、海老名駅から初めてロマンス―カーに乗って箱根湯本へ、小旅行の気分です。...
View Article釣月庵の茶室拓きの茶事・・・(2)
(つづき) 「炭を置かせていただきます」 久しぶりに拝見する向切・初炭手前です。 拝見していると、いろいろなことに気づきました。 茶道口が背の高いN氏に合わせて高くなっていること、給仕口が従来の茶室の寸法通リのようでとても低いこと、 そして何より床と点前座の仕切り壁の下方が程よく開いていて、正客席からお点前がよく見えることに感激しました。 これなら親しくご亭主とお話が弾むことでしょう・・・。...
View Article釣月庵の茶室拓きの茶事・・・(3)
後座の点前座 (つづき) 点前座に廻ると、備前種壷の水指と茶入が置かれ、向切の炉には湯が沸いています。 備前種壷は、N氏のお気に入りで魯山人造の水指と一目でわかり、この後にどのような濃茶が展開するのか、ご亭主の気合をふつふつと感じました。 全員が席入し、しばらく無言の静かな時間が流れます。 茶道口が開き、ご亭主N氏が茶碗を持って進み、濃茶点前が始まりました。...
View Article師走の五葉会・・・麗しき香付花月
12月13日(金)は令和元年・師走の五葉会でした。 この日の科目は、法磨之式、軸莊花月、香付花月です。 前日から必要な道具類を用意しておくのですが、 法磨之式・・・花台一式、炭道具、濃茶(包み帛紗にて)、菓子器(菓子)、折据、十種香札と長盆 軸莊花月・・・折据、軸、袱紗、白菊扇、薄茶(花月) 香付花月・・・折据 香道具一式、香包3つ、文台、奉書、硯箱、薄茶(花月)...
View Article2019年 クリスマスの茶事・・・(1)
12月22日(日)に我が家でクリスマスの茶事をしました。クリスマスの茶事にお招きされたことは何回かありますが、自分でするのは京都以来かもしれません?クリスチャンでないのに、キリスト生誕を茶事でお祝いするのもねぇ~と気が引け、なかなか気乗りがしなかったのです。・・・それが、突如ヤル気になったのは次の理由からでした。もう一度今年最後の茶事をしたい!...
View Article2019年 クリスマスの茶事・・・(2)
(つづき) 腕まくりの懐石が終わりましたが、今一つ自信がなく・・・如何だったでしょうか? 主菓子をお出ししました。 クリスマスなのでいろいろ迷いましたが、久しぶりに手製の金団に挑戦です。 菓子銘は「ホワイトクリスマス」、ガラスの大皿にアイビーとピペリカムのリースで飾りました。...
View Article2019年 クリスマスの茶事・・・(3)
後座の床の花です(半開きだった椿が途中で開花しました) つづき) 最後のご挨拶が終わり、待合へ戻ってクリスマスのプレゼント交換をしました。 思い思いのプレゼントが美しく梱包され、長靴ならぬバスケットに入っています。 サンタが奏でるジングルベルを聞きながらクジを引く予定でしたが、サンタさんが静か(故障?)・・でした。童心に帰り、プレゼントを開けて喜び合いました。...
View Article謹賀新年・・・2020年元旦に
謹賀新年 いつも「暁庵の茶事クロスロード」をお読みいただき、ありがとうございます今年もどうぞ宜しくお願いいたします 2020年(令和2年)はちょっぴり嬉しい年になりそうです。 ・・・というのも、2年間の天中殺が開けるからです。(正式(?)には2月の節分までらしい・・・) 「それでは開けたから何が変わるの?」...
View Article有馬温泉・雅中庵の初稽古・・・in 2020
待合 「榊」 宙宝宗宇筆 明堂筆 榊の絵 令和2年(2020年)1月5日、今年もまたS先生の初稽古へ東京教室のOさまとYYさまとOYさまと4人で参席しました。毎年、初稽古は兵庫県有馬温泉の有馬グランドホテル・雅中庵で行われています。 新横浜駅8時29分発のぞみ号で新神戸駅へ向かい、11時30分にはホテルに到着し、ロビーでOYさまと合流。...
View Article京都・お初釜の茶事に招かれて
冬の京都は静かで寒くって好きかな・・・・南禅寺三門にて (三門とは、仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表わす、空、 無相、無作の三解脱門を略した呼称だそうです) のち のち 有馬温泉・雅中庵の初稽古の後、京都のYさまのお初釜の茶事にお招きいただきました。...
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