8月1日のこと・・・旧小坂家住宅とスタバ二子玉川公園店
世田谷区の花、鷺草・・・旧小坂家住宅にて 8月1日(火) のち 「香合と香炉」展を見に、静嘉堂文庫美術館へ歩いている途中のことです。 どこかで「暁庵さん・・・」と呼んでいるような声がしてキョロキョロ・・・。 すると、わざわざタクシーから降りた女性が手を振っています。京都のSさんでした!...
View Article葉月の茶事支度の悩み
暑さに立ち向かっていく気持ちで茶事に取り組むことにしました。 (止せばいいのに・・・どうせ、年寄りの冷や水だろうから・・・と言う声が聞こえてきます) 「年寄りの冷や水」 年寄りが、強がって冷たい水を浴びたり飲んだりして、無理をする言動をいう。 自分の年齢も考えずに無茶をすることは健康に良くないことから、それを自虐的に言ったり...
View Article吾亦紅(われもこう)
「吾も亦(また) 紅(くれない)なりと ひそやかに」 高浜虚子 「大文字 夕去りの茶事」を無事終えて、気がゆるんだのでしょうか? 夏風邪をひいてしまい、いまだに咽喉の痛みと咳が治りません・・・。 治ったかしら?...
View Article大文字 夕去りの茶事を終えて-1
(茶事の写真がありませんで・・・ 実際には杼の釣り舟に白百合と烏瓜を生けました) 長月に入ったというのにいまだ夏風邪が治りきらず、頭脳明晰ではありませんが、ボツボツと書き始めます。 よろしかったらお付き合いください。...
View Article大文字 夕去りの茶事を終えて-2
「妙」の送り火のまわりでお精霊さまが踊っているような・・・ (2014年8月16日 京都にて撮影) (つづき) その日(2017年8月16日)横浜は雨でしたが、京都は晴れていたようでヨカッタ!です。 昼頃には腰掛待合と露地の蹲踞を使うのを断念して、玄関に簡易の蹲踞を設けました。...
View Article葉月の教室だより・・・茶箱まつりと暑気払い
螺鈿と銀箔(黒くなっている部分)の草花文が素晴らしい茶箱・・・N氏愛蔵 久しぶりの教室だよりです。 8月の前半は夏休みだったので、8月23日が葉月最初の稽古日でした。 この日は茶箱まつり、「暑さを吹き飛ばそう!」と、茶箱点(ちゃばこだて)の集中稽古をしました。 茶箱点は裏千家流固有の点前で、全部で6種類あります。...
View Article白露の朝茶事を終えて・・・1
ススキの穂が顔を出し、いよいよ秋の到来です 「9月2日の白露の朝茶事へいらっしゃいませんか?」 というお誘いをブログへ掲載したのは暑い暑い8月3日のことでした。 年2回(風炉と炉の時期に)お茶サロンを心掛けていますが、思い立って番外編のお声掛けをしました。 とても楽しみにしていたのに夏風邪がなかなか治らず、3日前まで開催を迷っていました・・・...
View Article白露の朝茶事を終えて・・・2
(つづき) 「お炭を置かせていただきます」 スウェーデンの旅で購入した樺細工箱炭斗を持ち出しました。 樺細工箱炭斗にマリメッコのナプキンを敷きました 朝茶事の炭手前は初炭とほぼ同じですが、風炉中拝見があり、水次で釜へ水を差し、濡れ茶巾で釜を浄めます。...
View Article白露の朝茶事を終えて・・・3
(つづき) 後座の床には白い芙蓉を桂籠に入れ、露を打ちました。 点前座を茶道口前の丸畳に移し、木地釣瓶の水指、茶入を大津袋に入れて荘リ付けました。 後入りの座が静まると襖を開け、茶碗を持ち出し、いよいよ濃茶のはじまりです。 「御茶一服差し上げたく・・・」 茶事の真意は濃茶にあり・・・と、いつも緊張感を持って臨みます。...
View Article白露の朝茶事を終えて・・・4 (最終)
薄器の化粧壷 (つづき) 薄器は化粧壷、小林芙佐子先生に仕覆を依頼した折に古美術「伯楽」から連れ帰ったもので、大名の化粧道具の離れと伺っています。 小堀遠州流のKさまからメールが届き、薄器と大津袋について興味深い感想を寄せてくださいました。メールを掲載させていただきます。 Kさまより...
View Article許状式・・・獅子吼(ししく)を聞く
夜ごとの虫の音がすさまじく、小さな虫たちの生命のエネルギーに圧倒されます。 9月13日(水)に許状式をしました。 許状を頂いて初めて、許状に書かれた点前をお習いすることができ、許状式は入学式でもあります。...
View Article能「楊貴妃」を観て・・・
(写真が無いので、写真は京都・智積院にて) 平成29年9月18日(月・祭)、横浜能楽堂で能「楊貴妃」を観ました。 筝曲山田流の祖・山田検校(宝暦7年・1757年~文化14年・1817年)の没後200年を記念した公演です。 「芸の縁 山田流と宝生流」 新作・筝曲「小町」 萩岡松韻 舞:宝生和英...
View Article長月の五葉会 in 2017
9月8日(金)は新年度3回目の五葉会でした(アップが遅くなりましたが・・・)。 五葉会は七事式を研鑽するために6人のメンバーで結成され、3年目に入りました。 炉の終わりの4月末で新年度に切り替わり、今年5月から宗智さんが新加入してくださいました。 5人は継続ですが、宗智さんのお蔭でフレッシュな気持ちで真剣にそして楽しく取り組んでいます。...
View Article「旅の思い出」茶会・・・・その1 話尽山雲海月情
明日(10月4日)は中秋の名月です。 9月29日(金)、Fさま(暁庵社中&五葉会メンバー)から「旅の思い出」茶会へお招きがあり、五葉会の皆さまといそいそと出掛けました。 実は南仏プロヴァンス&スウェーデンの旅から帰ってまもない7月9日のこと、第1回目の茶会に社中の皆さまと共に招かれたのですが、このたび五葉会のメンバーということで2回目のお相伴にあずかりました。...
View Article「旅の思い出」茶会に招かれて・・・・その2 白楽茶碗 「白夜」
(点前座の設え・・・茶事後に撮らせて頂きました) (つづき) 初炭で炭が置かれ、熾る音を聞きながら、松花堂弁当と煮物椀を美味しく頂きました。...
View Article神無月の教室たより・・・炭所望
神無月(10月)の或る日、N氏とFさんがお稽古にいらっしゃいました。 Fさんの盆香合の予定でしたが、近々茶事を控えているN氏の炭所望から始まりました。 茶事では葦棚(よしだな)を使うそうなので、瓢棚を左右反対にして設え、棚に羽箒と香合を荘りつけます。 炭所望なので亭主は紙釜敷を懐に入れて炭斗を運び出し、釜を下ろし、初掃きをしてから羽箒を炭斗へ置いて下がります。...
View Article八ヶ岳山荘の茶事へ招かれて・・・その1
富士山を望んで・・・八ヶ岳山荘近くの展望台にて(10月10日撮影) ヤッタァ~! ついにその日が参りました。 10月9日、N氏からお招きがあり、「八ヶ岳山荘の茶事」へ皆で繰り出しました。 1年ほど前の事です。 「八ヶ岳にある山荘の一室に躙り口をつくることにしました。 いつの日か、先生と社中の皆さまをお招きしたいと思いまして、少しずつ整備中です・・・」...
View Article八ヶ岳山荘の茶事へ招かれて・・・その2
雲の下、小さく北岳(南アルプス)が見えました(10月10日撮影) (つづき) ログハウスの壁の一角ににじり口があり、自然石の蹲踞も備え付けられています。 蹲踞をあらため心身を浄めたご亭主の迎え付けを、一同無言で有難くお受けしました。 席入りすると、茶室は四畳半、奥に長さ1間半の板の間があり、その一部が板床になっています。 床の掛物は...
View Article八ヶ岳山荘の茶事へ招かれて・・・・その3 (終章)
我が庵は・・・・富士の高嶺を軒端にぞ見る (10月10日 展望台にて撮影) (つづき) ・・・後座の床の佇まいが忘れられません。 ススキ、照葉、竜胆が露に打たれ、まるで秋野のまっただ中に居るようでした。 しばしこのままでいたい・・・・。 また花入がステキで・・・・どっしりとした落ち着きの中にも幽玄さを漂わせ、秋野に咲く花を一段と引き立てています。...
View Articleお祝いの茶事支度に勤しんで・・・
名残の花がいっぱいです 近々、茶友Kさんのお祝いの茶事を行うので、茶事支度に勤しんでいます。 どのように茶事でお祝いのおもてなしをしたらよいか・・・ どうしたらお客さまに楽しんで頂けるか・・・ ちょうど良い機会なので茶事の原点に戻り、いろいろ考えてみました。 すると、分野の違う方の話やなかなか読み切れない本からヒントを頂くことができました。...
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